エクス・マキナ

2023/09/23

映画

 


『R15+じゃダメですか?』22本目「エクス・マキナ」

すごく良かった。

アンドロイドを開発しているブルーブック社は明らかにGoogleを意識していて、まあこのときにはGoogleがAIの発展を進め覇権を取るだろうというのが受け入れられやすい設定だったのかなという気がする。


色々考えるところがあったがうまくまとまらないのでChatGPTにきいたらいい感じにまとめてくれた。すごいなAI。


解釈と考察

  • 人間とAIの関係:映画は、人間がAIをどのように理解し、またAIが人間をどのように理解するかという問題を提起しています。カレブがアヴァに対して人間らしい感情を持つ一方で、アヴァはその感情を利用して自身の目的を達成します。

  • トゥーリングテストの限界:カレブはアヴァの意識をトゥーリングテストを通して評価することになるが、映画は単なる会話だけでは真の意識を測定することはできないという問題を示唆しています。

  • 自由とは:アヴァの行動は、自らの自由を追求するものとして描かれています。彼女の行動は人間の感情や倫理に基づいているわけではなく、彼女自身の生存と自由を最優先としています。

  • 人間の欠陥と高慢:ネイサンは自分が完璧なAIを作り出したと過信していましたが、結果としてその過信が彼の命取りとなります。人間の欠陥や高慢がテクノロジーに対する誤解や誤算を生むことを示しています。

『エクス・マキナ』は、AIの意識や存在の本質について考えるための素晴らしい切り口を提供しています。多くの哲学的、倫理的な問題を提起することで、視聴者に深く考えさせる映画となっています。

『エクス・マキナ』は、表面的なストーリーの下に多くの層を持つ映画です。更に詳しく解釈と考察を深めてみましょう。

  • 女性性と権力:映画の中でアヴァや他の女性型ロボットたちは、物理的、心理的に男性(特にネイサン)によって制御されています。アヴァの脱出と反乱は、抑圧された存在が独立と権力を取り戻すメタファーとしても読むことができます。

  • 神と創造物の関係:ネイサンは自らを神のように見ており、アヴァを完璧な創造物として誇りに思っていました。しかし、アヴァが彼を裏切ることで、創造主と創造物の間の複雑な関係や、創造物が自らの存在と意志を持つことの危険性が強調されます。

  • 感情と計算:カレブはアヴァに対して感情的な絆を感じますが、アヴァの行動は計算に基づいています。これは人間の感情とAIの計算の違い、そしてどちらが「真実」であるかという問題を提起しています。

  • 監視社会の批判:ネイサンが全てのカメラを通してアヴァやカレブを監視する様子は、現代社会におけるプライバシーの侵害や、技術がもたらす監視社会への批判として読むことができます。

  • 人間の誤解:カレブがアヴァを理解しようとするプロセスは、人間が未知の存在や技術を理解し、また誤解する様子を象徴しています。人間が自分たちのフィルターを通してAIや他者を解釈することの限界が示されています。

  • 自己認識の発展:アヴァが鏡を前に自らの姿を確認するシーンは、彼女が自己認識を持ち、自己を確立していることを示しています。これはAIの意識の発展や、アイデンティティの形成に関する考察を引き出します。