つぶやき 読書

書籍探索

 最近、「勝った」と思った書籍探索。 一つ目は「綿矢りさがティッシュを食べるエッセイ」。 以前に読んだことがある短い話だが、改めて周辺の話も含めて一通り読んでみたいと思ったが、Web上を検索しても一向にヒットしない。なぜだ、面白いしインパクトも十分なのに。AIに聞いても、そんな変...

読書

了巷説百物語

『了巷説百物語』 京極夏彦 巷説百物語シリーズを通しで読んだ。前に何冊かは読んだことがあったけど、完結編が出たということで、この機会に全巻を一気に読み直してみた。 『巷説百物語』『続巷説百物語』『後巷説百物語』『前巷説百物語』『西巷説百物語』『遠巷説百物語』に加えて『数えずの井戸...

読書

ルー=ガルー 忌避すべき狼

 『ルー=ガルー 忌避すべき狼』京極夏彦 大学生の頃に読んだときには神埜や牧野らの女の子に共感しつつ読んでいた気がするが、今読むとむしろ橡おじさんの方に色々近さを感じてしまう。私も歳をとった。 読むと、鳩が食べたくなった。 大学生のときもこれを読んで、友人と「鳩食べたくなるよね」...

読書

すずめの戸締まり

『小説 すずめの戸締まり』 新海誠 映画を見て、種々気になるところがありせっかくだしと小説も読んだ。 序盤、自転車に乗って海を見て、SNS映えしそうな構図にいい気分になったあと突然に「ふーん。と、私の中の一部が呆れる。海を見ながらそんな気分なんて、ずいぶんお気楽だね、君。」とさめ...

読書

幻の惑星ヴァルカン

 『幻の惑星ヴァルカン アインシュタインはいかにして惑星を破壊したのか』 トマス・レヴェンソン (著), 小林由香利 (翻訳) ニュートンが万有引力と運動力学の物理学を打ち立て、それに基づいて計算された天王星の軌道と観測値の間に微小だが無視できない誤差があり、この誤差を説明するた...

読書

銀河ヒッチハイク・ガイド

 銀河ヒッチハイク・ガイド 銀河ヒッチハイクガイドシリーズ (河出文庫)  ダグラス・アダムス  (著), 安原和見 (翻訳)  「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」(=42)で有名なお話。 思った以上に超展開の連続で、ギャグに近い感じでした。 もっと重厚なSFか...

読書

表徴の帝国

 『表徴の帝国』 ロラン バルト  (著), 宗 左近 (翻訳) 何度も読み返している、かなり好きな本。 日本の文化を独特な切り口で紹介しているけれど、よくある「外国人から見たニッポン」みたいな通俗的なものではなく、逆に「日本人の本質はこれだ」のような居丈高でもないです。 日本を...

読書

モモ

 『モモ』 ミヒャエル・エンデ, 大島 かおり 毎日、休日も削って必死に仕事して、使えるお金は増えたけど、自分の生き生きした時間がほとんど残らない気がする、そんな大人をリアルに続けてしまっている今読むと、昔に読んだときよりも灰色の男たちの臨場感が遥かにヤバい。 私の時間、ほんとに...

読書

数学の想像力: 正しさの深層に何があるのか

 『数学の想像力: 正しさの深層に何があるのか』 加藤 文元  数学において「正しい」と認めることとは何かというのは、大学の頃とても悩んだ問題であったので色々思うところがありつつ。 思い返せば高校時代、数学世界とでもいうべき、真で理想的で綺麗な世界が見えるような気がしていた。そう...

読書

Palepoli

 『Palepoli』 古屋 兎丸 大学の頃、サン・ジョルディの日に本を贈りあった際に友人から贈られた思い出の本。 ・・サン・ジョルディの日ってもっとロマンチックなイベントだと思っていたよ。 全体的に下品で、正直なかなか人には勧めにくいです。ネタも絵柄もかなり人を選ぶと思います。...

読書

やわらかな記号

『やわらかな記号』 小川 みなみ 中高生の頃に図書室で借りて読んで気に入っていた本。 卒業してから読み返したいと思ったけれどタイトルを忘れてしまっており、記憶に残っていたシーン「サンショウウオの足を切って食べる(足はまたすぐに生えてくる)」「巨大なボルボックスに乗る」とかで探した...

読書

縄文土偶ガイドブック―縄文土偶の世界

 『縄文土偶ガイドブック―縄文土偶の世界』 三上 徹也 Twitterで進められているのを見て読みました。 もし土偶のこと知りたければ『縄文土偶ガイドブック』三上徹也を読むと土偶の理解が深まるかも。解明したとは言ってないけど全然難しい本じゃないので。 pic.twitter.c...

読書

星とトランペット

 『星とトランペット』 竹下文子 大学のときに友人から「この本をきっかけに楽器を始めた」と聞いて気になっていた本。当時は本が手に入らずに諦めたのですが、いつの間にか電子書籍化していたようで、読むことができました。 きれいな話。 こんな夢想をしながら楽器が奏でられる人生も羨ましいな...

読書

人類最高の発明アルファベット

『人類最高の発明アルファベット』 ジョン マン  (著), 金原 瑞人  (翻訳), 杉田 七重 (翻訳) 基本的にはアルファベットの歴にに関する考古学的な解説のはずなのですが、著者の感想・妄想パートが強くて何が事実なのかちょっとわかりにくかったです。 ヒエログリフ→原セム文字→...

読書

縄文時代の歴史

『縄文時代の歴史』 山田康弘 縄文時代の考古学的な入門書かと思います。 本の最初にも書かれているように、簡単に「縄文時代」と呼ばれる範囲は時間的にも地理的にも広すぎて、本来ひとまとめに語ることはできません。それらを草世期・早期・前期・中期・後期・晩期の区分ごとに、適宜地理的な補足...

読書

ダレカノセカイ・アルマ

『ダレカノセカイ』 三都慎司 『アルマ』 三都慎司 今連載中の『 新しいきみへ 』で知った作家さんで、過去作品を読みましたが、すごい。ストーリーの進展が面白いのでネタバレはしませんが、語りたいところも、心に残ったところも沢山ありました。どちらの作品も読み終わってみると王道のSFで...