ロマサガ2

2024/11/10

モノ


ロマサガ2 リメイク Revenge of the Seven 

何かどこかに語りたい気持ちを抑えられないほどよくできていて。ほとんど意味を分からずやっていたSFC版の解像度を今こうして引き上げられる気持ちよさは得難い体験でした。

ついに一週目の七英雄撃破まで進めたので、感想など。


公式でも「カジュアル、始めました」と宣伝しているように、とてもプレイしやすく難易度を抑えたものになっていると感じた。普通そういった「イージーモード」みたいなものを作ると味気なくなってしまいがちなところ、ここで行われた難易度調整のメイン部分が

・ゲームシステムを分かりやすく説明・表示するようにした
・イベントの進行状況や行き先を現代ゲームの要領で分かりやすくガイドするようにした
・ゲームが進行不能になる状況がでないようにした

という感じなので、面白さが損なわれるどころか、ちゃんと意味が分かるようになってむしろ面白くなっている。当時は地相の概念もひらめき適性も知らずにプレイしていた・・。

情報がまともに視覚化されたロマサガ2に違和感がある人はオプションで消せるようにもなっていて、ユーザーの浅いところから深いところまですごくよく理解してリメイクしているんだなというのも感じた。

操作性や、戦闘のゲームテンポはすごくよくなっている。メンバーを入れ替えた際などの装備や技も自動で最強のものを一括装備できるなど、極力手間を軽減しようとしてくれている。(それでも結構面倒だけれど。)

七英雄のデザインは、オリジナルのものをきっちり解像度を上げてくれた感じで、全く違和感なくテンションが上がった。

キャラクターや背景のデザインはかなり思い切って今風にデザインしなおした感じ。最初抵抗を感じる部分もあった(私は、今のガチャ風のゲームキャラが苦手なので)が、一周クリアするころには全体的に愛着がわいてしまった。声、表情、動き、みんな生き生きしててすごい。


最終皇帝の名前「心のなかの3号」はスプラトゥーンから。体験版の時に入力した名前で、最後出てくるまで何にしていたかすっかり忘れていた。


エンディングはエモかった。


大学に様々なクラスや種族が集っているのが個人的には好き。奥に見える魚(?)は、実は私は見ていない。なんだあれ。



軍司、鍛冶師、発明家とコッペリア。全員、自身の興味・信念のためならかなりタガが外れたことをやってしまう系の天才なので、好きにさせていたらコッペリアが封神演義の哪吒ばりの強戦闘改造をされそうで不安になる一コマ。いいシーンだけれど。


タイトル。Revenge of the Sevenなので略称は普通にやるとRot7になるじゃないかと思った。使われていないけれど。

暗号好きとしてはRot7に絡めて何かしたい気もする。


七英雄のエピソードがしっかり補完された。あんな風に描かれたら、倒してしまったことにも少し痛みは感じる。SFCプレイ時は全く読み込み・解釈していなかったので、「よくわからんけど闇落ちしたっぽい?」「敵ボスなのに英雄って変なの」「まあ、RPGの世界やボスって基本いまいちわからないものだし、気にしなくていいか」くらいだった。特に、今回プレイして気づいたが、多分当時ワグナスや忘れられた町あたりのイベントやっていなかった気がする。

七英雄は根っこから絶たないとまた生えてくるので・・とか、七英雄が禁術・吸収の法を使っていることくらいは理解していた。次元転送とか、古代人とか、七英雄が禁術に手を出し戦った相手がアリだったとか、そういうのは理解してなかったと思う。「世界中を領土にし、魔王を倒すゲーム」みたいな認識だった。どこからが今回のリメイクで深掘りされた部分かよくわかっていないけれど、思ったより重いストーリーだったんだな・・。

怪物化する前の七英雄がみな魅力的に描かれていて味わい深かったが、クジンシーだけはひたすら小物だった。彼に救いはないのか。


この後は追加要素のドレッドクイーンと七英雄の影、難易度ベリーハードで2週目をして、難易度ロマンシングをチラ見くらいまではプレイする予定。